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愛車に傷が!自分で補修してみます

ケースに入った修理道具

まずはボディーカラーを確かめよう

先日、我が愛車のワゴンRにキズが付いているのを発見!
たぶん、誰かがいたずらでコインで傷つけたのだと思います。
腹が立つと同時に、かなり落ち込んでしまいました。

しかし、落ち込んでばかりもいられません。
深めの長いひっかきキズですが、業者に頼まずに自分でも治せそうだったので、タッチペンを使って補修にチャレンジしてみました。

タッチペンとは、自動車の補修に使うペンタイプの塗装剤です。
ペンタイプなので広い範囲に及ぶキズには不向きですが、細長いキズなどには手軽に補修ができるので便利です。

タッチペンは車のボディーカラーと同じ色を選ばなければ意味がありません。
黒など同じ色でも、ボディカラーによって色合いは異なりますから、自分の愛車のカラー何色の塗料が使われているのか、ペイントナンバーを調べておく必要があります。

ペイントカラーの調べ方は簡単です。
社内にある型式表示プレートを見れば、Paintcolorなどの表示の隣に、車のペイントナンバーが記載されています。

ペイントナンバーの場所は自動車会社や車種によって異なりますが、一般的にはエンジンルームや、運転席または助手席のドア付近に取り付けられています。

ペイントカラーがわかれば、同じ色番のタッチペンを購入すればokです。

ちょっと深めのキズの補修方法

では、タッチペンでの補修する手順をみていきましょう。

まず、コンパウンドでキズとその周囲を研磨します。
こうすることで、溝の浅いキズを補修できるので、タッチアップペンで塗装する箇所が少なくなり、きれいな仕上がりなります。

次にサンドペーパーで、傷口をこすって補修します。
600番のサンドペーパーを二つ折りにして、折り目の部分をキズの溝に沿わせて、細かくこすりながら削っていきます。
これによってキズの周囲のエッジやキズの溝につまった汚れや錆を落とし、仕上げがきれいになる効果があります。

そして、キズ部分の油分をとるためにシリコンオフ剤を吹き付けて、きれいに拭き取ります。

次に、塗料が傷口からはみ出しても他の部分に塗料がつかないように、マスキングテープを貼ります。
キズの上下にマスキングテープを貼ります。
これで、塗装補修前の準備作業が完了しました。

いよいよタッチアップペンでの補修作業となります。
タッチアップペンに付属している筆で、キズ部分を細く塗っていきますが、塗り絵のように筆を走らせないようにに注意してください。
筆で点を打つ感覚でこまかく叩くようにしながら、傷の部分に塗料を乗せていきます。
ひと塗りで完成させようとせずに、細かく、少しずつ塗料を乗せていきましょう。

一旦、キズの端まで塗り終わったら、塗料を自然乾燥させます。
塗料がかわいたら、再び、筆で点をうつように塗料を塗っていきます。
面倒ですが、塗って乾かし、また塗って乾かすという作業を数回繰り返し、少しずつ溝の中に塗料を埋め込んで、盛り上げていきます。
塗料を乾燥するとボリュームがなくなるので、何回も塗り重ねて、キズの溝から盛り上がるようにするのがポイントです。

そして塗料が乾燥したら、マスキングテープを剥がしてください。
その後、塗料が完全に乾燥するまで、1週間程度、このままにしておきます。

キズが完全に乾燥したら、盛り上がった塗料を削り取ってきれいにする仕上げ作業に入ります。
マスキングテープを塗料が盛り上がっている部分の上と下に貼ります。
マスキングテープは1枚ではなく、3枚程度重ね張りしてください。

次に耐水のサンドペーパーの1000番で盛り上がり部分を削り取っていきます。
研磨パッドを使うと、磨きやすくなります。
研磨パッドをサンドペーパーで挟んで水に濡らし、細かくけずっていきます。
指で撫でてみて、マスキングテープと同じ高さまで削れたら、一番上のマスキングテープを剥がします。
また同じように、マスキングテープと同じ高さになるまでサンドペーパーで磨き、マスキングテープの厚みに合わせて、少しずつ削っていくことで、美しく仕上げることができます。
最後のマスキングテープの高さまで削れたら、マスキングテープを剥がします。

最後にコンパウンドで、残っている塗装面の盛り上がりを削っていきましょう。
これでキズがほとんどわからなくなり、きれいになるはずです。

キズが浅いと、もっと簡単に治せると思いますが、深めのキズの場合は面倒でも削り→重ね塗り→余分な塗装を削るという作業を行うと、きれいに修復できます。