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恐山へ行ってきました

意外とアクセスがしやすいところにある恐山

恐山は青森県むつ市に位置する山で、比叡山、高野山と並んで日本三大霊山に数えられています。
他の霊山と異なるのは、仏教などの宗教施設が建っていて多くの修行僧などが集まるところではなく、昔からイタコと呼ばれる霊能者がいて、そこで霊のお告げを聴くことができるという場所として知られていることですね。
もちろん、恐山にもお寺が建っていますが、人々によく知られているという意味では、イタコの存在の方が大きいと言えます。

むつ市の中心部からクルマで30分くらいで行けますし、道路はしっかりと整備されていて、看板などもきちんと建っているので簡単に着くことができます。
恐山というイメージから、秘境のような感覚を持っていましたが、市街地から意外と近くて楽に行けるところなんだということが分かりました。

遠くから見ても恐山はなんとなく他の山とは異なった感じで、岩肌の様子が異様です。
また、山に入ってみると、独特の雰囲気があって、いかにも古の時代から霊山として見られてきたのがよく分かります。

硫黄の臭いが漂う岩山から急に極楽浜に入る感覚が不思議

恐山を登るとゴツゴツとした岩が無数に転がっている中、蒸気がところどころから出ていて、硫黄の臭いがします。
この部分を地獄と表現した古代の人々の気持ちが良く分かる情景で、この世のものとは思えないような独特の様相です。
しかし、その岩山の部分を抜けると、突然極楽浜という、青く輝くきれいな水辺が見えてきます。

今までの地獄のような風景とは180度変わって、まさに極楽と呼ぶのにふさわしい美しい景色が出てきますので、そのイメージの変化は強烈です。
この強烈な変化も、地獄と極楽のイメージを人々に与え、霊山として考えるようになった理由なのではないかと思います。

たくさんの観光客が訪れている

恐山は、全国的にも知名度が高いということもあって、いろいろなところから観光客が訪れているようです。
温泉が4つありますが、そこは参詣者なら誰でも入浴できるということで、やはりたくさんの人が温泉に浸かっています。
また、エリア内にはいくつかの休憩所やお土産を販売しているお店がありますので、そこでひと息つけるのがいいですね。

恐山と言えばイタコですが、イタコは年中いるわけではなく、恐山大祭と秋祭りの時だけしかいません。
私が行った時は時期ではなかったので、そのイタコが座るという場所しかみることができませんでした。
大祭の時にはイタコの口寄せを聴くために、たくさんの人が訪れるということです。

恐山には宿坊という形で宿泊施設もあって、夜を過ごすこともできます。
参詣に来た人のニーズが多いようですね。

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